◆初めてのかたに
◎俳句とは
575からなる季語を含む定型詩。
まず、季語を一つ入れてつくりましょう。
静かにも葉のうらがへる泉かな 勤
この句は泉(夏の季語)が季語。
泉の説明で終わらないようにします。
(かな)が切字。かなは、体言(泉)につい
て余計な言葉を省略する効果もあります。
このような句は一物仕立てといい、泉その
ものを詠んだ俳句です。
このほかに配合、取合わせ、または二物衝撃
ともいう、二つの物を合わせて一句に詠むも
のがあります。
◆すでに俳句をつくっているかたに
◎鷹夫先生の推敲のポイントより作成
1 当たり前のこと、常識的な内容ではない
か。 ✳︎理に落ちてもいけない
2 言いたいことに焦点が絞られているか。
3 むだな言葉が入ってないか。
4 説明的になってないか。〜だから〜は禁物
5 動詞が多くないか。✳︎一句一動詞。
6 物に即しているか。
感情を述べるより物の提示
✳︎感情を述べることを否定してません。
7 全部いいきってないか。詩にならない。
8 伝達性があるか。
句が人にわかって貰えるか。
9 常套的な表現をしていないか。
10報告に終わると詩ではなくなる。
✳︎報告的ではいけない。
新しみは俳諧の花〜芭蕉の言葉。
更に鷹夫先生の言葉
独創性と省略
即物性
鷹夫師に、
ああああと畳に赤子秋の山
があります。農家の縁側から室内をみた景。庭にコスモス、鶏も鳴いていたのですが、赤子と秋の山以外は消し去りました。若い母親も省略。山村の秋の気配と赤子の命を表現したと鷹夫師の言葉が残されています。言葉を削って意味性を払拭した俳句です。取合わせの俳句。
✳︎質を伴う17音に俳句の命がある。
類想的、古くなった表現はさけたいものです。
秀句の表現に影響をうけるのはいいのですが、
その表現の真似だけをするのは安易です。